disease
疾患など
睡眠障害
眠ろうとしても、いつになっても眠れない夜が続き、焦れば焦るほど・・目がさえて眠れない。
毎晩夜になると、今夜も眠れないのではという不安が・・。
・心理的要因:ストレス、精神的ショック、生活上の不安など。
・精神医学的要因:うつ病、神経症、統合失調症など、精神疾患で不眠が発現する。
不眠が続くと、昼間起きている時間にも影響が出てしまいます。
「仕事に集中できない」「昼間の眠気に苦しむ」「日中に倦怠感が続く」「意欲が低下する」「食欲が低下する」等不眠によって、更なる障害を引き起こす事もあります。
また、不眠に悩む事や心配することも状態を悪化させる原因にもなります。
入眠障害
夜間布団に入り、目を瞑っていてもなかなか寝付けず何時間も寝れない。
中途覚醒
一旦寝はしますが、夜中に何度も目が覚めてしまいなかなか眠れない。
早朝覚醒
実際に起きる予定の時間よりも早く起きてしまい、それから目が覚めて眠れない。
熟眠障害
自分では、充分な時間睡眠をとっているにも関わらず、眠った気がしない。
睡眠不足は昼間の眠気・倦怠感・不安・集中力の低下・意欲の低下などの症状だけでなく、新たに身体的な病気を招く事もあります。
また、うつ病になりやすくなるという事も言われています。
お一人で悩まずに、早めに受診をされることをおすすめ致します。
精神疾患
精神疾患(せいしんしっかん)とは、脳・心の機能的障害や器質的障害等によって引き起こされる疾患です。重度のものから、中度、軽度のものまでの様々な疾患を含みます。また、身体疾患により、引き起こされる場合もあります。
心的要因
過度のストレスなどの精神的原因です。うつ病などを起こします。
外的要因
脳や他の身体部位に、器質的に加えられた原因です。感染・脳卒中・代謝異常(尿毒症や先天性代謝疾患など)・乱用薬物(特に覚せい剤)などが外因に相当します。
内的要因
脳の器質的要因と思われますが、明確には原因不明です。統合失調症・躁うつ病は内因性精神疾患といわれてきました。
統合失調症(とうごうしっちょうしょう)
他人にとってはありえないと思えることを事実だと信じることや、数種類の妄想が見られることが多いです。また統合失調症以外の疾患に伴って妄想がみられることもあります。
また、存在しない知覚情報を体験する症状を、幻聴といいます。統合失調症では幻聴が多くみられます。
うつ病(うつびょう、鬱病、欝病)
気分障害の一種であり、抑うつ気分や不安・焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠などを特徴とする精神疾患です。あまり生活に支障をきたさないような軽症例から、自殺企図など生命に関わるような重症例まで存在します。
恐怖症(きょうふしょう)
特定のある一つのものに対して、他人には理解できないような理由で、心理学的・生理学的に異常な反応を起こす症状です、精神疾患の一種です。
パニック障害(パニックしょうがい)
強い不安を主な症状とする精神疾患のひとつです。
パニック障害の患者は、突然、動悸などの自律神経症状と強い不安感に襲われます。自律神経症状には、めまい、動悸、手足のしびれ、吐き気、息苦しさなどがあります。不安感には、漠然とした不安と、死ぬのではないか、気が狂うのではないかなどの恐怖感があります。患者は、これらの症状に非常に困惑し、救急受診をすることも多いようです。しかし、これらの症状は、特別な処置がなくとも、多くは1時間以内に、長くとも数時間のうちに回復します。
適応障害(てきおうしょうがい)
精神疾患の一種です。
ストレスにより、日常生活や社会生活、職業・学業的機能において著しい障害がおき、一般的な社会生活が出来なくなります。ストレス障害の一つですが、急性ストレス障害やPTSD(心に加えられた衝撃的な傷が元となり、後に様々なストレス障害を引き起こす疾患。)に見られるような、生死に関わる様な強大なストレスに限った訳ではなく、失恋や仕事のトラブルなどもストレス因子の一つになりえます。ストレスへの脆弱性が発病の起因と成っている事が多いと言われています。
アルコール依存症
日頃、皆様がおいしく飲まれているお酒。
その美味しいお酒が、考えられないような問題を引き起こすことがあります。
世の中では、飲酒による運転・交通事故等で、お酒に対してのマナーが大変厳しくなっています。
しかし、お酒によるトラブルは、これだけではありません・・・。
アルコール依存症が一般の病気と異なるところは何でしょうか?
アルコール依存症とは、飲みたいという願望が起こると自分で止められなくなります。
そして、飲んで酔いたい気持ちは他の何事にも勝ってしまうようになります。
その結果、飲めば身体を壊すことが分かっていても、または職場や家庭などにも迷惑がかかるのが分かっていても、お酒を飲んでしまう病気です。また、アルコール依存症になると、肝臓障害、胃腸障害、糖尿病などという身体の病気ばかりでなく、脳の萎縮や意識障害、幻覚妄想などの精神障害を引き起こします。
アルコール依存症になって、自力でお酒を止めることができなくなったらどうしたらいいでしょうか?
現在私共のアルコール依存症専門外来、専用病棟を有する病院では、患者様に断酒を指導しながら身体的、精神的諸症状に対して治療を行い、同時にアルコール依存症から回復させるための系統的研修を行っています。また、アルコール依存症には、家族の問題も潜んでいることが多く、そのためには家族療法も大切な治療の一つです。
どのような症状があるのですか?
ほとんどのアルコール依存症者は、入院治療などで身体的、精神的に回復しても、再飲酒すると少量のアルコールでも肝臓の機能は悪化したり、幻覚妄想などの精神症状が再燃することがよくみられます。
つまり、アルコール依存症は一生の病気ととらえるべきであり、生涯を通じた断酒継続が日常生活の基本的な条件となります。飲酒を続けていると、さまざまな身体的病気を引き起こすことばかりか、脳の障害などにより廃人同様になることも多いのです。
また、飲酒をしそうで怖いのですが?
アルコール医療では、外来や入院中に目覚めた断酒動機や、断酒の意義、断酒の役割意識を維持し、社会復帰と更生に努力することが大切になります。その手段として、断酒会などの自助グループの参加は欠かせないものと思います。
総務省の調査によると、女性の飲酒者は女性全体の半数近くを占め、30年前に比べて2倍以上にも増えています。それだけ女性酒害者も増加していることが予測されます。女性も含めたこれらの酒害者の救済と酒害防止のために、酒害体験者による地域断酒会組織と断酒活動が欠かすことのできないものとなっています。
断酒継続は、一人では到底困難なことです。断酒を志す者が集まって、地位や職業、年齢、性別等に関係なく、断酒という共通の目標に向かっているとき、断酒会という集団の持つ力の影響のもとに、断酒継続の効果が高められるのです。
自助グループは、どのようなものがありますか?
社団法人全日本断酒連盟
☆AA(アルコホーリクス・アノニマス)
自助グループに関しましては、お気軽にご相談ください。